カラー塗装用セラミックス骨材(ロードセラ)

交通事故が多発する急カーブなどの滑り止め効果、スクールゾーンや公園広場の視認性効果工場を目的としたカラー舗装用の耐摩耗性・耐変色性に優れたセラミックス骨材です。

 

種類

 

 

 

A粒

 

 

 

A1粒

特徴

・硬質磁器質骨材の為、耐摩耗性に優れています。

・高温で焼成発色している為、変色・退色はありません。

・樹脂バインダーともなじみがよく作業性に優れています。

・不規則で角ばった形状の為、大きな滑り抵抗性を持っています。

・多種多様の用途に対応する為、幅広い規格サイズをご用意しております。

 

代表性状:A1粒
粒度分布(例)
施工例
施工方法(ニート工法)

 

 (1)ニート工法について
・ニート工法は他の表面処理工法と比較して、格段に高い耐久性能を持ちます。理由は骨材を定着させるバインダーに可撓(かとう)性に優れたエポキシ樹脂を用いている点にあります。
・可撓性エポキシ樹脂は衝撃と撓(たわ)みに対してとても強く、重車両の通行などによる摩耗が非常に少ないため、わだちなどができにくくなります。
・また、エポキシ樹脂によって保護された下地の舗装は、温度変化による伸縮があってもわれができにくくなります。ただ、溶融式工法に比べバインダー(エポキシ樹脂)の硬化時間が長いため、それだけ交通規制の時間が長くなります。  

 

・さらに、ニート工法に用いる骨材に高い硬度を持つものを用いることで、骨材割れによる飛散(骨材の減少)がなくなるため、滑り止め舗装としては最適であるといえます。

 

・耐久性は施工前の路面状態(下記注意点参照)や交通量によって異なりますが、積雪のない一般的な路面では6~7年の耐久性が得られています。

 

 (2)注意点
施工上の注意点として、主に下記の3つが考えられます。

 

1.雨天時の施工
2.気温が低い状態での施工
3.舗装面の状態不良

 

1.雨天時の施工

雨天のとき(路面湿潤時)に施工すると、バインダーと舗装面の接着の状態に悪い影響を及ぼし、剥がれの原因となるため、雨天時の施工には不向きです。

 

2.気温が低い状態での施工

外気温が低い状態(路面温度が5度以下)で施工すると、施工後に剥がれや割れを起こす原因となりますので、気温が低い状態での施工には不向きです。

 

3.舗装面の状態不良

 a)舗装面にクラック(ひび割れ)があったり、
 b)油分を含んだ状態(新設アスファルト舗装2週間以内)
だと、施工後に剥がれや割れを起こす原因となります。舗装面にクラック等がある場合には、先に舗装面を修正する工事を行う必要があります。またアスファルト新設舗装の場合には表面に油分が残っているため、舗装完了後約2週間のインターバルをとる必要があります。
 さらに、
 c)冬期に融雪剤等をまいてあるような場所
では、エポキシ樹脂が接着しないため、施工を行ってはいけません。この場合には融雪剤を完全に除去したうえで、施工を行うようにします。